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少女前線×ガンスリンガーガール コラボイベント 合同シナリオ翻訳 まとめ 

Writer: YosibillYosibill

ガンスリコラボのストーリー翻訳です!今回の翻訳は私、Yosibillとスノーボールさん、そしてPGさんとの合同で行いました!この記事ではすべての翻訳をまとめてあるため、すべての翻訳を一気観したい方向けです!残念ながら栞機能などは無いので、少しずつ読み勧めたい方には単独の記事をおすすめします!



 

第一章:第九号 NO.9 翻訳担当:Yosibill



おお 友よ、この調べではない!、そうではなく、我々をより快い、歓喜に満ちた調べに声を合わせよう。 「Freude! Freude! 歓喜よ!喜びよ!」

「歓喜よ、美しい、神々の火花よ、楽園からの乙女よ、私たちは火を飲んで足を踏み入れる、神々の、あなたの聖なるところに!あなたの魔力が再び結び合わせる、

時代が厳しく切り離したものを…」



低音と高音が奏でるハーモニーの中、司令室の雰囲気は癒やされつつも悶々としていた。

指揮官:これが今回解析でわかった送信元アドレスか?

カリーナ:いいえ、やはりこれはあくまで只のノードに過ぎませんわ…前のと同じで普通の合唱音声ファイルです。

指揮官:もう一週間になる、まさか我々をおちょくっているのか?/風刺しているのか?

カリーナ:第二層担当の技術スタッフはちょうど休暇中、電子戦に長けている人形も別の任務のため出張中、我々のような専門外のアマチュアが担当してたら、効率がこんなに低くても仕方ありませんよ。

指揮官:アマチュア…

カリーナ:あはは…

カリーナ:指揮官さまは一回お休みになられたら?ここ最近まともに睡眠をとっていなかったようですし。

指揮官:今回で目的のサーバーを見つけられるもんだと思ってたんだけどな…わかった、先に休ませてもらうよ、後で交代しよう。

カリーナ:はい、いい夢を!

カリーナに手を振りつつ、僕は司令室を離れた。

この事件の説明は一週間前に遡る。


一週間前、カフェにて。

数名の人形達が集まって何かを話しているようだ、僕は好奇心から彼女たちに近づいて会話を聞こうと思った。

人形たちは僕が近づいてくるのを見て、興奮した様子で僕の周囲に集まってきた。

DP12:指揮官、例の話は聞きました?

DP12:今人気なネットゴーストの話ですよ!

カルカノM91/38(妹):私はそんなことには全然興味無いですけど、指揮官は絶対にありそうですよね。

指揮官:ネットゴースト?

カルカノM1891(姉):そんな事言わないでさあ、シノ!一緒に見ようよ、匿名掲示板だとリアルタイムでデータを更新してる人もいるし。

DP12:カノさんも見てるんですか?

とDP12は言いつつ声を低くし始めた。

DP12:あれは恐ろしい怪物であった。

DP12:あれは少女の顔を持ち、柔らかな喉を持っていた。

DP12:あれは硝煙の匂いに塗れた女の子であり、オーデコロンを吹き出す修道士でもあった。

DP12:あれはネットの海に漂い、機械を選び、体を捨て、心を喰う。

カルカノ妹:……

カルカノ姉:お!その話は私も聞いたことがあります。

カルカノ姉:伝説、あれが一番好きなことは、そう飲み込むこと…

カルカノ姉:ホラ吹きが好きな人形を…

カノは言い終えたあと意味深にシノを見つめた。

カルカノ妹:わ、わたしはそんな幻想めいた噂話に驚いたりはしませんわ。

カルカノ姉:そうなの、シノ?

カルカノ姉:指揮官の手を離して言ったほうが説得力はあったわね。

シノは固まったあと、自分の手をすぐさま振りほどき一目散に逃げてしまった。

カルカノ姉:まって、そんなに早く逃げないでよシノ!

DP12:あら、まさかシノさん本当に怖がってしまったのでしょうか?

カルカノ姉:どうやらそのようですね…シノを探してきます、お二人共また後で!

カルカノ姉:シノまってー

DP12:相当驚いてしまったようですね…

指揮官:彼女を驚かせた話も元を辿れば君が持ちかけたものだろう?

DP12:うっ…確かに、なのでびっくりしてしまった可哀想な子を慰めに行ってきます。

DP12:私も行きます、それではまた、指揮官。

指揮官:ああ、またな。

人形達は皆カフェから離れていった、今日も平和だ。

春田さんが運んでくれたコーヒーは芳醇かつスッキリする味わいで、僕はお茶請けをいただきながら遠征報告書を眺めていた。

だが、平和な風景は2分と持たず、通信が鳴った。

DP12:指揮官居ますか?緊急事態です!

指揮官:ああ、何が起こった?

DP12:あの指揮官とく聞いてください、私は冗談を言っていませんし、ネットゴーストの件ももしかしたら虚言ではないかもしれません。

指揮官:そういう意味だ?

DP12:さっき宿舎まで彼女たちを追いかけていったのですが、カルカノさんとシノさんがSAT8の部屋前で倒れてたんです。彼女たちの充電は足りているのですが、どうやっても表面意識が戻らないんです。

彼女の声は真剣そのもので、どうやら悪ふざけで脅かそうとしてるわけではなさそうだ。

カノとシノは最近SAT8謹製の炭焼きピザにハマっており、彼女ら3人の仲はいいことは知っているが、炭焼きピザが人形の意識を失わせる効果があるなんて聞いたことがない。

指揮官:ネットゴーストの真否はともかく、まず君はSAT8と一緒に彼女たちをメンテナンスルームに連れて行って具体的な故障がないか確認してきてくれ。

DP12:それも報告しなければいけないことで…

DP12:指揮官、彼女の部屋のドアが空いてまして、SAT8とSPASも中で倒れていたんです、状況はカノたちと一緒です。


それから7日が過ぎた。

あの伝説と同じように、人形たちのメンタルマップは未知の存在から攻撃を受け、メンタルマインドが消失してしまい、体は動かなくなってしまった。IOPの技術スタッフは昨日やっと未知の攻撃源に対し解析を開始したが、今の今まで僕たちになんの報告もしてくれない。

そして、僕とカリーナの事故調査の結果もいくつかのノードをダウンロードしたのみ、そしてノード内には歌が一曲だけ…

指揮官:少女の顔を持ち、柔らかな喉を持つ…

指揮官:…柔らかな喉…

カリーナ:指揮官さま?どうしてまた戻ってきたんですか、休憩に行ったはずでは?

指揮官:カリーナ、またさっきの合唱を再生してくれ。

カリーナ:わかりました。


おお 友よ、この調べではない!、そうではなく、我々をより快い、歓喜に満ちた調べに声を合わせよう。

空白のウェブページがモニターに表示され、低音と高音が奏でるハーモニーがまた司令室に響き渡った。

僕は神経をとがらせながら聞いていると、やっと微弱な異常を補足できた。

指揮官:合唱部分以外はすべてカットだ。

カリーナ:合唱の部分?…できました、その次は?

指揮官:低音の部分をトリミング、人声部分のサンプルだけ残せ。

カリーナ:はい…

指揮官:そしてこの波長を数字に転換してみてくれ。

カリーナ:あ!これは送信元アドレス!

指揮官:やっと入り口を見つけたな、たしかに人形には見つけやすいが、人類にとっては非常に見つけにくいな。

指揮官:この送信元アドレスで何かわからないか?

……

カリーナ:どうやらこれはプライベートの第二層のデータバンクみたいです、いかなるパスワードかがされてないので好きにログインできますわ、ただしばらく更新はされてなかったみたいです。

カリーナ:我々の人形を除いて、他のログイン記録はここ何年無いみたいですね、どうやら廃棄された空間みたいです。

指揮官:空間名は…社会福祉公社?変な名前だな。

指揮官:ログインしてみるか?

カリーナ:新しくアカウントは作れないみたいです。おっと、いくつかログイン可能な旧アカウントが残ってるみたいです、ですがフルダイブ装備が必要みたいです。

指揮官:仕方ないな、しばらく使っていないヘッドセットを持ってくるか。

指揮官:旧アカウントも確認しておくか。

カリーナ:アカウントはいくつか残っていますね、アカウント名は…

カリーナ:’’ジョゼ’、’’マルコ’’’、’’ジャン’’、そして…

指揮官:とりあえず一番目のアカウントを使ってログインしてみようか。

カリーナ:わかりました!気をつけてくださいね、指揮官さま!

カリーナ:もし危険があればすぐさま教えて下さい、すぐに接続を切りますわ!

指揮官:大丈夫だ、人類の頭の中には脳みそしか入っていない、人形みたいにデジタルデータに変換され吸い取られはしないさ。

カリーナ:たしかにそうですが…とにかく私は外界でサポートします、なにか問題があったらすぐに聞いてください。

指揮官:わかった、その時は頼む。

カリーナに手渡してもらったギアを付け、ジョセのアカウントにログインした。

視界は闇に飲み込まれ、前に進もうとすると、硬い鉄柵のドアに行き当たった。

少女が遠くで歌っている、さっきの音声ファイルで聞いた声かはわからないが。非常に聞き覚えがある声だった。

指揮官:これはゲームのオープニング動画か?カリーナにも見えるか?

カリーナ:イメージはわきませんが、指揮官さまが見えてるものは私にも見えてます、心配しない、私はずっとあなたとシンクロしてます。

指揮官:そうか、なら今からログインを開始する。

動けるのを確認したあと、ドアを開けた。

視界がひらけていく。

???:あらゆるものは歓喜を飲み、自然の乳房から

???:すべての善人も、すべての悪人も薔薇の道をたどる。

花園の中心に立ち歌っていた少女は、足音が聞こえたのか、こちらへ振り返ってきた。

僕を見た瞬間、彼女の目が喜びの光に満ち溢れた。

???:ジョゼさん!戻ってくるとわかってました!

指揮官:……

選択肢 君は誰だ? ただいま

彼女は自分にとって見知らぬ顔をしていた

だが、このゲームアカウントに登録されている情報なのだろう、その時彼女の名前と身分がわかった。

彼女は僕の’’義体’’、自分の戦いをサポートしてくれる相棒だ。

指揮官:うん、ただいま、ヘンリエッタ。

僕が彼女の名前を呼ぶと、彼女ははにかんだ。

彼女の笑顔はとても純粋かつピュアで、頬はすこし赤く染まり、もし自分が第二層にいることを意識してなければ、本物の女の子が自分の目の前に立っているようだった。

彼女はわずかにうつむき、恥ずかしそうに僕を見ている、そして笑顔と同時に顔を上げ僕に対し。

ヘンリエッタ:おかえりなさい!ジョゼさん!

 

第二章:万華鏡 翻訳担当:Yosibill



......

庭園ではいろんな匂いが漂っていた、花の香もあれば、茶葉の匂いも。

指揮官:ここが第二層か、思ったよりもリアルだな。

カリーナ:どうやらこの子はこの空間に存在するマインドのようです、彼女から膨大な計算量を感じますわ。

指揮官:つまり我々は黒幕を見つけたということだな?

カリーナ:私もそのつもりでしたが…こんな可愛い女の子が悪いことをするハッカーとは思えませんわ。

カリーナ:それに彼女にも我々の人形のメンタルを奪う動機があるようには見えません。

指揮官:とにかく、まずは彼女とコミュニケーションをとってみようか。

指揮官:彼女が言っていたジョゼさんは、ここにもともと居たユーザーか?

カリーナ:そうだと思います、指揮官様にはキャラを演じてください、彼女と会話を続ければなにか新しい発見があるかもしれません。

指揮官:わかった、試してみよう。

ヘンリエッタ:ジョゼさん着きました、ここに座りましょう。

ヘンリエッタ:お茶菓子を先に準備していてよかったです、これでジョゼさんとのお茶会も滞りなくできそうです。

指揮官:ありがとう、お茶美味しいよ。

指揮官:ヘンリエッタ…だよね、君はずっとここに居たのか?

ヘンリエッタ:はい、あなたがここを離れたあとここでずっとあなたを待っていました、あなたが帰ってくるときに真っ先にお迎えしたくて…

ヘンリエッタ:今回のお仕事は忙しそうですね、なんのお仕事をしてきたんですか?

指揮官:う……いつもと違いはないさ。

ヘンリエッタ:一課と一緒に出動任務ですか?

指揮官:一課?

指揮官:うん…そうとも言えるな。

ヘンリエッタ:なるほど…やはり機密作戦なんですね

ヘンリエッタ:前にジョゼさんが話してくれたとき、今回の任務義体は持っていけないと言ってたので、今回の任務は一課に関係するんじゃないかなって思いました。

ヘンリエッタ:でも大丈夫です、私達皆、あなた達のお帰りを待っていました。

指揮官:私達?

僕は周囲を見渡してみた。この庭園は綺麗だが広々としてる、遠くにはぼんやりとしているが一棟の建造物がみえる。だがいくら見渡しても、庭園には自分とヘンリエッタ以外は見えなかった。

ヘンリエッタ:トリエラ達を探しているんですか?皆遊びに出かけましたよ。

ヘンリエッタ:待っていた時間が長すぎましたし、皆自分の用事を済ませに行きました。

指揮官:トリエラってだれだ…

指揮官:まあ、それは後回しだ。

指揮官:ヘンリエッタ、見慣れない人を見かけなかったか?

ヘンリエッタ:見慣れない人ですか?ここ最近はたくさん見かけましたけど…

ヘンリエッタ:どんな感じの見慣れない人ですか?

指揮官:……

選択肢 A. 背が高く、明るい性格をした赤髪の女の子

    B. 紫色の髪に緑の色の服、そして見た感じ暗めの女の子

    C. 灰青色の髪で、見た感じ大雑把な女の子

    D. 鮮やかな金色の髪の毛でのくるっ毛の女の子

選択C

ヘンリエッタ:そのような髪の女性も多かったので…

指揮官:彼女の髪は特別ふわふわで、ゆるい感じなんだ。

ヘンリエッタ:あ、そう言われると思い出しました。童話に出てくる妖精さんみたいにかぼちゃに乗ってきました。

ヘンリエッタ:今彼女はクラエスのところに居ます。

ヘンリエッタ:……まさか彼女たちは敵なんですか、もしくは五共和国派のスパイ?

指揮官:いや、敵ではない、彼女たちは僕の味方だ。

僕の話を聞くと、彼女は服の裾をつかんできた。

ヘンリエッタ:そうですか……味方なんですね…

ヘンリエッタ:それだと私は彼女たちに感謝すべきですね。

指揮官:感謝?

ヘンリエッタ:彼女たちとジョゼさんは新しいfratello、だからジョゼさんはここに彼女たちを探しに戻ってきた、そうでしょう?

ヘンリエッタ:でも…私はずっとあなたを想っていました…あなたは私のために帰ってきたわけではないんですね?

指揮官:(前に離れたユーザーをずっと待っていたのか?自分が捨てられたとも知らずに?可哀想だな。)

指揮官:心配しないでくれヘンリエッタ…僕は君に合うために戻ってきたんだ。

ヘンリエッタ:はい…えへへっ

指揮官:どうしたんだい?

ヘンリエッタ:何でもないです…ジョゼさんの言葉聞けただけで、私は嬉しいんです。

ヘンリエッタ:やっぱり私とジョゼさんはこうですよねーー’’兄妹間では言葉はいらない。’’

指揮官:そうだな…うん、兄妹?

指揮官:僕たちが?

ヘンリエッタ:ジョゼさん忘れてしまったんですか?

ヘンリエッタ:私達は社会福祉公社に忠誠を誓ったパートナー、fratello(兄妹)ですよ。

ヘンリエッタ:あなたは私の補佐官で、私はあなたの義体、義体は命を命を賭して自分の補佐官を守り、補佐官の願望を叶えるために尽力する。

指揮官:(カリーナ、彼女の言葉を解説してくれないか?)

カリーナ:もうやっていますわ。データバンクを調べたところ、この空間の説明ファイルを見つけました。今から転送します。

カリーナがファイルを送信してくれた。僕はヘンリエッタに気付かれないように急いでファイルを読んだ。

設定では’’社会福祉公社’’は福祉公社の名を語った政府の特務機関である。

彼らは事故などで生存が難しくなった少女たちを集め、殺人に長けた義体に改造していた、彼女たちは’’補佐官’’とともに政府が合法的になし得ない任務を遂行することになる。

義体…人形と似てるが、根本的なところが違う。

義体という名前は、彼女たちが生きている人間という事実を何も変えれない、彼女たちの’’補佐官’’はおそらくだが人形の指揮官になるよりも大きなプレッシャーを受けることだろう。

アカウント所持者は’’補佐官’’を演じている?もしそうなら、アカウント所持者たちがここに戻らなくなったのも説明がつく。

だがこれらの事実が我々の人形とどう関わってくるのか?

どうやら目の前の少女の調査から始めなければすべての真実を暴くことはできなさそうだ。

ヘンリエッタ:ジョゼさん?

指揮官:すまない、少しボーっとしてたよ。

指揮官:……確かに、君の言うとおりだ。

指揮官:すまない、前の任務に時間をかけすぎた。

ヘンリエッタ:大丈夫です、公社の任務が最優先ですから。

ヘンリエッタ:それに私いつまででも待てます、ジョゼさんは絶対に戻ってくるって知っているから!

指揮官:ああ…そうか。

指揮官:ヘンリエッタ、自分のために新人…新しい義体を連れてきてくれないか?

ヘンリエッタ:ジョゼさんはもう少し座っていかないんですか?

ヘンリエッタ:ついさっき戻ってきたばっかりなのに…

ヘンリエッタ:小声(もしかして彼女たちのほうが私より大事なの?)

僕はヘンリエッタの目が少しおかしいことに気がついた。

公社は義体の高度の忠誠を必要としてるため、彼女たちの意識に’’制約’’を施され’’指揮官’’に絶対に服従するようになる、だが’’制約’’往々にしていびつな感情に変化していく。

だから目の前の少女に対しても、最大限の注意を払わなければ。

指揮官:彼女たちは前の任務の場を持っているんだ、できるだけ早めに確認したい。

ヘンリエッタ:そ、そうなんですね。

ヘンリエッタの視線が和らいぎ、僕もすこし落ち着けた。

ヘンリエッタ:ですが私も彼女たちの現在位置を確認する方法がありません。

指揮官:どうして?

ヘンリエッタ:それも忘れてしまったんですか?あっちにある建造物を見てください、あれがVitaです。

ヘンリエッタ:前あなたとジャンさんが任務のため外出した時、訓練外なら遊びに行っていいと行ってたので。

指揮官:Vita?

ヘンリエッタ:そうです、あの’’Vita''と呼ばれている場所では、私達が願うと願ったとおりの世界が創造されるんです、その世界の中では自由自在に遊べるんです。

ヘンリエッタ:アンジェリカ、リコ、トリエラ、そしてクラエス達は皆行っています。

指揮官:君は?

ヘンリエッタ:……

突然の質問に恥ずかしそうな顔をして、彼女は席で丸くなってしまい、目も泳ぎ始めた。

指揮官:ヘンリエッタ?

ヘンリエッタ:帰ってくるのを待ちたかったんです…

ヘンリエッタ:あそこへは、私一人だけじゃなくて…ジョゼさんと一緒に行きたかったんです。

指揮官:そ、そうか。

指揮官:なら彼女たちはいつ戻ってくるんだ?

ヘンリエッタ:う…私にもわかりません、おそらくしばらく経ったあとだと思います。

指揮官:さがそんなに長くは待てないな。

ヘンリエッタ:ならば、一緒に彼女たちを探しに行きませんか!

ヘンリエッタ:ジョゼさんと私で一緒にあの場所へ!

指揮官:直接’’Vita’’へ?

ヘンリエッタ:ジョゼさんはいやですか?

指揮官:いやいや、なら今すぐ出発しよう。

ヘンリエッタ:えへへっ!

まるで自分の感情を隠すかのように、彼女は僕の手を取って、庭園外の建造物へと僕を引っ張っていった。


ヘンリエッタの笑顔に満ちた顔を太陽の光が葉っぱを隔てながら照らしていた、なぜかわからないが彼女を守りたいと思った。

彼女たちの物語は只のバーチャルに過ぎないのか?それとも昔どこかで起こった事件を誰かが記録しこの区域に保存したのか?

これらの疑問を持ちつつ、僕はヘンリエッタに連れられてこの’’Vita’’と呼ばれている建物に入った。


 

第三章:新叉子 フォーク 翻訳担当:スノーボールさん


 

第四章:薄暮的星星 翻訳担当:PGさん



庭園にて

私達はアンジェリカのvitaを発ち、知らぬ内に始まりの庭園へ帰ってきた

ヘンリエッタは再び私の横へ現れた。彼女は膝の上で二人の眠っている女の子を優しく撫でている。

太陽は余熱を伴って夜に逆らい、雲は赤く染まるが、太陽はじりじりと迫る夕暮れに追い立てられるようだ。

ヘンリエッタ:ぐっすり眠ったようです。アンジェリカとカノは両方とも。意外に、アンジェリカも。

指揮官:意外だった?

ヘンリエッタ:ええ、本当に。義体は担当官を決して忘れないんです。私がこんな風にしたら裏切りに感じたと思います。

指揮官:これが担当官の望んだ結末なら?

ヘンリエッタ:マルコーさんが望んだらっていうことですか?

指揮官:Vitaの中で担当官の罪悪感と後悔を感じたよ。アンジェリカへの気持ちもね。

「私のせいで義体として犠牲になるより、全てを忘れて幸せに暮らした方がいい」多分こう考えている。

ヘンリエッタ:本当に…マルコーさんはそう思っていたんでしょうか?私なら嫌ですね。

指揮官:義体の感情は条件付けによるものだ。誤った感情で犠牲にする必要はないだろう。

ヘンリエッタ:いえ!ジョゼさんへの気持ちと条件付けには何の関係もありません。ジョゼさんに忘れて欲しいなんて言われたら、私は・・

ヘンリエッタは突然興奮して立ち上がり、状況に気が付いてから恥ずかしそうにまた座った。

ヘンリエッタ:すいません。ジョゼさん、こんなことしないって言ったのに…

でも…こんなことがまたあったら、思い出させて下さい。私ジョゼさんの事忘れたくないんです。

指揮官:ああ…

ヘンリエッタの動きでカノとアンジェリカが起きた。二人はぼんやりと座りながら、不審がって周囲を見回した。

カルカノM1891:ええ…ここは何処…指揮官ではないの?

カリーナ:カノが正常に戻ったようです。暗号化通信を使用します。知るべきでないことを子供たちに聞かせないようにして下さい。

指揮官:だ、そうだ。

カルカノ M1891:まあ…奇妙な命令ですね。

指揮官:メモリは復元された?私が誰だか覚えている?

カルカノ M1891:それこそ変な質問ですね。あなたは指揮官ではないのですか?私は混乱しているようです。長い夢を見ているようで。

指揮官:人形もまた夢を見るか…

カルカノ M1891:指揮官は夢の中にいるようです!シノや他の方達はどうですか?

指揮官:同じことを聞きたいな。ここにはどうやって入った?

カルカノ M1891:SAT8が二レベルで平たい空間を見つけました。とても興味深かったので、ピザを楽しみながら私達は中を歩き回りました。気が付いた時には指揮官が向かいにいまして。

カリーナ:この空間の物語からは人形の姿が失われているようです。デジマインドはデジマインド上にないものをシミュレートするのに使われています。ストーリーが終了するまで、この場所に囚われていて脱出出来ませんね。

指揮官:安全にここから連れ出すには、物語を一つずつ最後まで見ないといけない?

カリーナ:平和的にいくならそのようです。この空間における女の子達の意識からは明確な悪意を感じません。可能であれば害を及ぼさないように問題を解決するのが最善ですね。

指揮官:これらのストーリーを全て読もうと思う…

カリーナ:あはは…結局それが良さそうですね。

カルカノM1891:今何かする必要はありますか?

カリーナ:この庭園へ戻るのは安全なようです。カノ、あなたはいつでも基地に戻ることが出来ますし。

カルカノ M1891:うん…次に、他の方がここに戻ってくるのを待ちます。一人で基地に戻ったら、シノにまた責められそうですし。

指揮官:カノをここに留めていても大丈夫?

カリーナ:走り回らなければ、問題ないはずです。庭園に強制的な権限はありません。

カルカノ M1891:カリーナさんはそういってますし、長髪のお子さんはいつも心配していましたね。私は彼女に会ったような気がするんです。

振り向くと、ヘンリエッタはアンジェリカと談笑していた。アンジェリカは担当官がいつ戻るのかを聞いたが、ヘンリエッタに首を振られ、アンジェリカはがっかりしたようだ。

アンジェリカ:私の体は殆ど回復しました。マルコーさんにすぐ見てもらって、私を安心して連れて行って欲しいです。

ヘンリエッタ:マルコーさんはすぐに帰ってくるよ。ジョゼさんはもう戻ってきてくれたし。

アンジェリカ:うん、そうだね。

カルカノ M1891:もし…私の名前はカルカノです…チャット出来ますか?

アンジェリカ:あ…はい。新しい義体ですか?

カルカノ M1891:え?義体?何?

アンジェリカ:もう馴染んでるので大丈夫ですよ…

カルカノ M1891:偶然ですね。私もそう思っていた所です。ちょっと聞いてください。パスタの王子様の話を知ってますか?

カノとアンジェリカは長年の親友のように自然にチャットを始めた。

ヘンリエッタは私の手を取り、静かに庭を去った。

 

第五章:多幕剧1 翻訳担当:Yosibill


 

第六章:多幕剧2


 

第七章:幸福的魔法


 

第八章:嘘がつけないピノッキオ 1 翻訳担当:Yosibill



戦闘開始前


指揮官:「このVitaの義体の名前はトリエラというのか?」

ヘンリエッタ:「トリエラについて知りたいんですか?」

指揮官:「少し記憶がおぼろげでね。」

指揮官:「彼女はどんな子なんだい?」

ヘンリエッタ:「トリエラは私達の中で一番凄い義体なんです、彼女と任務に出動する時、なんでかわからないけどものすごい安心できるんです。」

指揮官:「彼女はきっと腕利きな女の子なんだな、おそらくだが彼女にも色々あったんだろうな。」

ヘンリエッタ:「トリエラは昔五共和国派のすごい殺し屋と対面して、最後は彼に勝ったことがあったんです。」

ヘンリエッタ:「確かあの殺し屋の名前は’’ピノッキオ’’?だったはずです。」

指揮官:「’’ピノッキオ’’か…」

ヘンリエッタ:「公社内ではトリエラと’’ピノッキオ’’の戦いは伝説にもなったんですよ、彼を倒すために、トリエラはわざわざGISに言って訓練を受けてましたから。」

ヘンリエッタ:「あそこは考えただけでも怖い場所です。」

僕はこっそりカリーナが更新したデータバンクを開いた、どうやらトリエラの戦いは尋常ではなかったようだ。

これまでの経験からして、ここのシナリオは’’ピノッキオ’’の逮捕と関係があるのだろう。そして逮捕の過程で人形が現れたせいで歪みが発生した。

でも、前の経験があるし、僕が’’Vita’’の中でちゃんと役を演じられれば、事件は問題なく解決するはずだ」


??:「ヒルシャーさん。」

指揮官:「うん?」

??:「ヒルシャーさん、これからどうすればいいんですか?」

僕は小屋の中で、望遠鏡を目の前においていた。

そして、僕の目の前にいるこの方は間違えなく’’Vita’’の義体だ。

ヘンリエッタの声:「’’ピノッキオ’’逮捕時のトリエラですね。」

指揮官:「どうやらこの出来事は人気が高いようだね…」

ヘンリエッタの声:「ですが当時のトリエラは訓練を受けて無くて、結局’’ピノッキオ’’を逃してしまったんです。」

指揮官:「なら、今回で捕まえられないか試してみるとしよう。」

ヘンリエッタの声:「ジョゼさんならきっとやれますよ、お側で応援していますね。」

トリエラは僕に偵察結果を報告してくれた。

現在我々は、疾走した公安職員を追跡していたが、意図せず五共和国派の殺し屋’’ピノッキオ’’と遭遇してしまい、彼をできるだけ早く逮捕するために、彼が住んでいる家の近くを偵察していた。

僕にとって意外だったのが、この’’Vita’’はちゃんと元のシナリオどおりに事が動いている。

つまり、僕が義体と新しく関係を作る時間が省略されたとも言える。

だが、おそらくシナリオ内の異常はもうすぐ現れるだろう、そしてシノの出現位置とこの’’ピノッキオ’’という名前から大方の予想はついている。

願うならば、この空間で起きるすべてが順調に進んでほしい、もしピノッキオをそのまま逮捕してこの物語を終わらせることができればいいのだが。

指揮官:「盗聴器がもう仕掛け終わったのか、トリエラ。」

トリエラ:「はい、さっき会った女の子に取り付けました。」

トリエラ:「女の子が教えてくれました、あの家に住んでいる人の名前は’’ピノ’’だと。」

指揮官:「本当にわかりやすいな、あの家に住んでいるやつが、我々のターゲットの’’ピノッキオ’’か。」

トリエラ:「相手は遠距離狙撃を得意とした殺し屋ですが、我々はもう十分に近づいています、今攻撃を仕掛ければきっと迅速に制圧できるはずです。

指揮官:「狙撃を得意とした殺し屋?」

トリエラ:「前、公社がくれた資料にはそう書いてありました、ヒルシャーさんは見なかったんですか?」

トリエラ:「ヒルシャーさんっぽくありませんね。」

指揮官:(もうここから違うのか…)

指揮官:「済まない、次からは気をつけるよ。」

トリエラ:「それでは仕掛けますか?」

指揮官:「僕たちは中に何人敵がいるかすらわからないんだ、二人だけとなるとだいぶ苦戦しそうだな。」

指揮官:「フィレンツェ支部の人員を待ってから仕掛けようか。」

トリエラ:「ですが、早めに対策をしないと、さっきの女の子に命の危機が及びます、もしかして見殺しにして、彼女を新しい義体候補にするつもりですか?」

考えたあと、元々のシナリオでは、トリエラは地下室で’’ピノッキオ’’と遭遇し、最後は油断によって先手を取れてしまった。

もし’’ピノッキオ’’が今のシノになっていたら、トリエラの世界でシノが彼女に肉弾戦で勝てるとは思わない。

もし自分がシノに先に接触できれば穏便な方法で処理できる。

指揮官:「……」

指揮官:「わかった。なら出撃してくれ。」

指揮官:「トリエラ、きみは屋上から突撃、僕は地下室ジャラ潜入する、二方面から敵を挟み込むぞ。」

トリエラ:「地下室は狭いし、私が行ったほうがいいのではないでしょうか?」

指揮官:「地下室の地形は比較的複雑だ、君が行っても、僕が行っても結果はそう変わらないさ、なら僕が敵を足止めしてる間に、君が上から攻撃を仕掛けられれば有利が取れる。」

トリエラ:「ヒルシャーさんがそう言うなら…」

指揮官:「うん、自身の安全に注意して、もし対処できなければ無理はするな。’」

トリエラ:「何を言ってるんですか、ヒルシャーさん、私は義体で、無理をするなんて言葉は私にはありません。」

トリエラは屋上に向けて走っていった、僕もピストルを取り出して地下室の入り口へ向かった。

元々のシナリオと非常に似ているが、些細なところで微妙な変化がある、間違いなく僕らの人形のせいで起こったことだ。

すぐにでもシノを連れ帰りたいが、僕は’’規定規則’’に従わなければいけない、つまりシノと遭遇した際、彼女は’’ピノッキオ’’として僕と戦う可能性がある。

だが、もう僕は’’Vita’’内のいろんなシチュエーションに対応できる自信がある、第二層内であれば、もしかして僕も一対一の状況下なら人形に勝てるのではないか?

僕が目標の家の壁際に張り付こうとした時、トリエラが屋上に向けて飛躍しているところを見かけた。

無線で彼女から準備完了のメッセージを受け取ったあと、僕は彼女に屋上で待機を命じた、もし僕がシノを見つけて、説得できれば、トリエラに屋上から飛び降りて貰う必要もなくなるからだ。

僕はデータバンク内の試料を参考にしつつ、急いで地下室へ突入した、だが元のシナリオで’’ピノッキオ’’が居たはずの部屋は、無人だった。

指揮官:「やはりシナリオに変化が起きている…」

そう思っていた時、室外からライフルの鋭い銃声が聞こえてきた。

その直後、無線からトリエラのうめき声が聞こえてきた。

指揮官:「トリエラ!!」

トリエラ:「ヒルシャーさん、私は…平気です!」

トリエラ:「すみません、’’ピノッキオ’’が屋上で私を待ち伏せしていました…」

指揮官:「状況は?」

指揮官:「負傷したのか?」

トリエラ:「足を擦りむきましたが、まだ動けます!」

トリエラ:「今は突撃の準備中でしたが、突然狙撃されて…!」

トリエラ:「銃声から’’ピノッキオは私達が監視していた、家屋の中には居ないようです!」

指揮官:「僕のところも空っぽだ、クソ!やられた!」

指揮官:「そこを動くなよ、今からそちらへ向かう!」

トリエラ:「だめです、屋上は危険すぎる、あなたも’’ピノッキオ’’に狙撃されます!」

トリエラ:「今私は、相手の射線の死角へ逃げ込めました、ここで相手の注意をひくので、あなた彼の狙撃位置まで行って、彼を捕らえてください!」

指揮官:「やつの場所がわかるのか?」

トリエラ:「次’’ピノッキオ’’が狙撃すれば、音でわかります。」

トリエラ:「さっきあいつが発砲した場所はここから遠くありません、もう一回狙撃を誘えます!」

指揮官:「だめだ、君の位置はもうバレている、次は擦り傷じゃ済まないぞ。」

トリエラ:「’’ピノッキオ’’に逃げられるわけには行きません、人類の反応は義体を超えられません、さっきはあくまで奇襲されたせいです。」

トリエラ:「今回は問題ありません!」

指揮官:「……」

指揮官:「なら君の言うとおりにしよう、絶対にあいつを僕が捕まえる。」

僕は一階のドアを蹴り開け、トリエラの言っていた方角へ向けて走っていった。

トリエラは被弾した自身の右足を見たあと、身を翻して、最速で彼女が予測した射撃位置へ撃てるように準備し始めた。

もし’’ピノッキオ’’がまだ彼女を狙っているのなら、きっとあそこにいるはずだ。

彼女は時間を予測して、最高の速度で’’ピノッキオ’’の大まかな位置を探った。

一瞬の後、一発の弾丸が半秒前彼女が顔を出した位置に正確に突き刺さった。

トリエラ:「やはり油断できないわね…もし頭を打たれたら助からない。」

トリエラは地面上で少しずつ自身の位置をずらした、銃声から大まかな位置を把握した彼女は、次に自身の銃の弾丸をその位置に次々に撃ち込もうとしていた。

ピストルだとこの距離では正確に狙えないが、’’ピノッキオ’’の邪魔さえできれば、新しくチャンスを作れる。

トリエラ:「ヒルシャーさん、’’ピノッキオ’’は東北方向にある青色の屋根の建物内に居ます、音からやつは左から一つ目の窓にいるはずです。」

指揮官:「了解、そこへ向けて近づく。」

トリエラ:「相手の射撃精度は非常に高いです、お気をつけて。」

トリエラ:「今から私は射撃で相手を翻弄してみます、相手の注意力が分散したときがチャンスです。」

指揮官:「わかった、絶対に捕まえる。」

トリエラは深呼吸したあと、突如’’ピノッキオ’’がいると思われる窓へ射撃を開始した。

トリエラの位置が変わったため、’’ピノッキオ’はすぐには銃弾を放てなかった。

トリエラは一瞬で彼の位置を把握し。頭を低く下げ、手を出し、すべての銃弾を撃った。

トリエラ:「やったか?」

だが別の窓から銃声が鳴り響き、トリエラのピストルに命中した。

ピストルは砕かれ、グリップが彼女の手から飛び出し。トリエラも衝撃のせいで地面に叩きつけられてしまった。

トリエラ:「うわ!!」

指揮官:「トリエラ、大丈夫か!」

トリエラ:「クソ…ヒルシャーさんにもらった武器なのに…」

トリエラ:「絶対に捕まえてくださいね!」

指揮官:「建物内にもう入った!」

指揮官:「また相手の銃声が聞こえたぞ、大丈夫か!」

銃声は真上から聞こえてきた、間違いなく’’ピノッキオ’’はここにいる。

中に他の敵がいるかはわからないが、トリエラが僕のために用意してくれたチャンスを逃すわけにはいかない。

ドアを開けるとその勢いのまま一番近い部屋へ転がり込んだ、やはり他の敵が建物内部で防衛していたか。

トリエラが注意を引いてくれたおかげで、敵は銃口を正門には向けていなかったようだ。

相手は自分の突入に気が付き、緊張した様子で自分の位置を探し始めた。

相手はあくまでもテロリスト、動作も意識もアマチュアのそれであり、二人は近付く間もなく僕に撃たれた。

残った五共和国派達は急いで銃で制圧しようとしたが、狭い室内ではライフルは十分な有利になり得なかった。

僕は体を揺らして敵の射撃を躱し、リロードの隙きを突いて射撃制圧しながらあいつに突っ込んでいった。

相手は不利だと感じ、ピストルを取り出したが、もう間に合わない。

雑魚どもを片付けたあと、僕は新しいマガジンに変えながら’’ピノッキオ’’の痕跡を探し始めた。’’

指揮官:「シノ!」

指揮官:「ここにいるのは知っているぞ!」

??:「……」

階段で二階に上がった時、さっきのスナイパーが窓から飛び出そうとしていた。

指揮官:「シノ!」

目の前の’’ピノッキオ’’はやはり戦術人形のシノだった、彼女の武器の銃口からは煙がまだ漂っていた。

自分と目があった一瞬、彼女は銃口を引き、弾殻が地面に落ちた。

彼女は戸惑った様子で自分を見ていた、銃口は挙げてはいなかった。僕は手を上げつつ、彼女に少しずつ近づいていった。

指揮官:「シノ、僕が誰だかわかるか?」

カルカノM91/38:「うん、わかるよ。」

指揮官:「よかった、どうやら君の記憶はいじられていなかったようだな。」

カルカノ妹:「……」

指揮官:「となれば残すはSAT8のみだな…ここから帰る方法を…」

話を言い終える前に、シノは銃で僕を狙ってきた、僕は急いで一番近いカバーの後ろへと隠れた。

一発の弾丸がさっき居た位置に吸い込まれ、シノはその隙きを突いてまだから逃げ出した。

指揮官:「’’ピノッキオ’’か…そういえば忘れていたな。」

トリエラ:「ヒルシャーさん!」

トリエラ:「大丈夫ですか、たくさんの銃声が聞こえました!」

指揮官:「大丈夫だ、’’ピノッキオ’’が逃げた、今から追跡する!」

トリエラ:「だめです!」

トリエラ:「大量の五共和国派があなたが今いる家屋に押し寄せてきます!いま外は非常に危険です!」

トリエラ:「私が来るのを待っててください、まずはここにいる敵の殲滅からです!」

指揮官:「クソ…シナリオでは五共和国派に包囲されるなんて書いてなかったぞ。」


戦闘中 トリエラの独白

よくも私を撃ったな… ヒルシャーさんのくれた大切な銃で!!

許さない……絶対に許さない!

私は戦わなくちゃいけないんだ!戦い続けなきゃいけない理由がある!

ヒルシャーさん、聞いて下さい! 私勝ったんです!!

ヒルシャーさん? 褒めてくれないんですか?

優しい夢を見た。眼鏡と香水の香り。

『お母さん』の夢。私をさっと抱きしめてくれた。


 

第九章:不会说谎的匹诺


 

第十章:曾经的庭院1


 

第十一章:曾经的庭院2


 

第十二章:Hai capito

 

第十三章:完美和声

 
 
 

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